オーストラリアは多文化主義政策を採用している代表的な移民国家として知られる国で、オーストラリアの人口約2600万人の約3割が外国生まれです。

オーストラリアは連邦制国家であるため、実際には州政府の政策が大きな意味を持ちます。州政府と日本の都道府県を比べると、州政府のほうがはるかに大きな権限を持っています。そうした中、多文化主義政策に積極的なのが、シドニーを州都とするニューサウスウェールズ州(NSW)とメルボルンを州都とするビクトリア州です。

カナダと違って、オーストラリアには多文化主義法がありません。しかし、NSWとビクトリア州には多文化主義法があります。NSWは2000年に Community Relations Commission and Principles of Multiculturalism Act (2014年からMulticultural NSW Act 2000)を、ビクトリア州は2004年に Multicultural Victoria Act を制定し、2011年に Multicultural Victoria Act 2011 を制定しました。

政策

The Department of Home Affairs: in charge of immigration and citizenship.

関連文献

『オーストラリアの定住支援サービスと多言語教育』(クレアレポート368号、自治体国際化協会、2011年12月)